Inclusive design project by PEACH JOHNInclusive design project by PEACH JOHN

インクルーシブデザインプロジェクト by PEACH JOHNインクルーシブデザインプロジェクト by PEACH JOHN

Inclusive designInclusive design

インクルーシブデザインとは?

高齢者、障がい者など、デザインプロセスから除外(Exclude)されていた
多様な人々の本当の想いや本音を重要視し、デザイナーが気づけなかった課題を発見することで、新たなものを作り出すデザイン方法。

“すべての女性にすべての選択肢を”

“すべての女性のためのランジェリーを”をコンセプトにデザインするプロジェクトです。
性別、人種、環境、異なることで気づく便利さ、不便さ。様々な方の意見を聞くことで
デザイナーが気づけなかった課題を発見し、新たなものを作り出す商品企画の方法です。

今回のパートナーは女優の古村比呂さん。
子宮頸がんの闘病の中で、気づかれた「女性の身体に優しいこと」のアイディアから、
すべての女性が心地よく着れるランジェリーに落とし込みました。

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わたしの下着の悩み

-こんな下着が欲しかった-

朝起きてから夜寝るまで、日常の生活のなかでいちばん長い時間を共に過ごしているであろう下着。
体型や体調の変化とともに、“締め付け”“乾燥”など悩みは常に尽きません。そんな下着に関するお悩みを伺いしました。

下着の悩みを教えてください!

長山/年齢を重ねてきて、背中の方に段ができやすくなってきたんですよ。だから締め付けがあまりないものがいいなって思いますね。

内田/締め付けって嫌ですよね。私も一人目を妊娠している時、締め付けられるものに対して、身体がすごく拒否反応しちゃって。ブラのアンダーやパンティのゴムの締め付けが辛かったです。あとは素材を気にするようになりました。

長山/素材は大事だよね。時期的なものもあるけど、肌に合わないものを身につけるとすぐ痒くなったり荒れたりしちゃう。この間も寝るときに着た肌着が合わなかったみたいで、しばらく痒みが続きました。

古村さん/年齢とともに肌質も変わってきますよね。私は病気でさらに上乗せされていると思うんですが、肌が敏感になってきました。

内田/大人だけじゃなくて、子供にも言えることですよね。この間、保育園のお便りにもなるべく綿の肌着を身につけるようにしてくださいって書いてあって。いま高性能な肌着がたくさん出ているからこそ、自分も子供も下着選びは気をつけないとなって思っています。

古村さん/私は子宮頸がんの治療中ということもあって、お医者さんからは「手術後はリンパの流れが滞らないような下着選びをしてください」って言われたんです。けど医療用のものって値段も高いし、色はベージュでマジックテープのものなど、“あなたは病気です”って言われているようなデザインのものが多くて。なので、術後などでも女性らしく着られる下着が欲しいなっていうのはずっと頭の中にありますね。

内田/私も妊娠中の下着選びで同じようなことを思いました。手軽に買える妊婦用のものだと、カジュアルなデザインのものが多くて、可愛いデザインのものが少なかったんです。早くこの時期が終わって、おしゃれな下着が着たい! と常に思っていました。機能もデザインもどちらの望みも叶えてくれるものって少ないかもしれません。

古村さん/いろんなご縁があって、今回「PEACH JOHN」さんとランジェリーをつくらせていただいたのですが、まさに理想のものと出会えたなと思います。

長山/コラボレーションするにあたって、古村さんには一度ショールームに来ていただいたんですが、「SALON by PEACH JOHN」の「レーシィパデットキャミトップ」をとても気に入ってくださいましたよね。

古村さん/見た瞬間、すごく華やかだなって。レースが全面に施してあって、とても素敵なんです。

長山/なので、一度着ていただいて、古村さん目線で気になる箇所や改善した方がいいところをピックアップしてもらったんです。それをデザインに取り入れていきました。

古村さん/今回はその「レーシィパデットキャミトップ」のセットと「シルクレーヨンキャミ」のセットをベースにした商品を一緒につくらせていただいたのですが、まずトップスに関しては胸元が開きすぎないこと、パッドを入れられるところが欲しいということをお伝えしました。乳がんで手術をした方はパッドが必要な方もいるので。

長山/今回ご一緒した「綿混レースパデットキャミ」に関しては、チクチクしがちなストラップ部分の縫い目を無くしたり、パッドポケットは肌さわりのいいパイル地にしたりしました。シルクコットンパデットキャミ」は着心地重視で、シルク素材をたっぷり使って、パッドポケットはコットン素材に。どちらのアイテムもストラップを細くして女性らしさが出るように工夫しました。

内田/パッドポケットがパイル地というのは、意外といままでなかったかもしれないです! 妊婦からの目線でも授乳の時に良いなと思いました。母乳が染み込まず、吸収してくれそうです。

古村さん/長山さんは、ざっくりとした私の説明を全部汲み取ってくださって、「さすが!」の一言でした。

長山/どちらの商品もそのままでも人気のものなので、いままで自分たちでは気づかなかった箇所を、古村さんの視点でご指摘いただいて勉強になりました。素材を変えたり、もともとあった縫い目を無くしてみたり、いまある商品にちょっと手を加えて、さらにより良いものが作れたなと思います。言われてみれば、この箇所気になっていたけど、こういうものかなと諦めていたことがなくなるのってすごく嬉しいですよね。

下着との付き合い方
“いままで”と“これから”

古村さん/とくに「シルクコットンフレアパンティ」は衝撃的なはき心地でしたよ!

長山/病院では、身体が締め付けで圧迫されないような下着を勧められたとおっしゃっていたので、脚の付け根のそけい部を締め付けないよう考えました。

古村さん/私は売っているボーイレッグでも締め付けが気になってしまって、これまで自分でショーツを作っていたんです。つけ心地はいいけど、おしゃれ心が全然満足できなくて。なにより作る手間もあるし、仕事で洋服を脱ぎ着する時にはさすがにはいてこられないし。かなり不便だったんですよね。

長山/そういったお話も聞いていたので、そけい部を圧迫しないように脇は縫製せず、重ねるだけにしました。そうすることで、そけい部を締め付けないで楽に動けるようになるかなと思って。ブラジャーと同様、生地もコットンやシルクを使っているので、本当にはき心地がいいんです。もはやはいてないくらいの開放感があります(笑)。

古村さん/超おしゃれなショーツができた感じです(笑)。

内田/私も出産前後のむくみがひどく、締め付けに対してかなり敏感になっていた頃、下着をはかずに寝たいと思ったこともあったので、そのはき心地かなり気になります!

古村さん/下着っていちばん肌に触れる部分だし、自分の身体のことをよく見てくれている気がします。これまでは、下着はおしゃれの一部であり、体型を補整してくれるものという感じでした。病気をしてからは自分の心と身体をサポートしてくれる意味合いが強くなった気がします。身体に優しく、労わってくれるものですかね。これからも自分に合ったベストだと思える下着を身につけていきたいです。

長山/20代前半の頃はバストがないのが悩みで、少しでもボリュームが出るものを選んでいましたが、いまはデザインや機能よりも着心地重視。どんなに素敵なものがあっても自分の身体に合わないものは選ばなくなりましたね。私は20代の頃からずっと下着の仕事をしてきているのですが、その頃からずっと変わらず、下着は洋服を綺麗に着るためのものだと思っています。なので、下着がないと洋服も着られないし、外出できません! 私にとって、いままでもこれからも欠かせないもののひとつですね。

内田/10代から20代までは学校での部活動やサーフィンなどのスポーツをしてきたので、スポブラやビキニを下着代わりに着たりするなどカジュアルに下着を楽しむことが多かったです。それから妊娠、出産を経て、体型の変化があったのでしっかりと補整できる下着を身につけるのはもちろん、子供がいるので、子供と思い切り遊ぶときはノンワイヤーのブラを身につけて身体を楽にさせるなどのマイルールができました。今後も日々の生活やシチュエーション、体型に合わせて下着選びを楽しみたいなと思います。

古村比呂さん

女優

1987年NHK朝の連続テレビ小説『チョッちゃん』でヒロインを演じ、その後数々のドラマや映画、舞台で活躍。2012年に子宮頸がんを患う。以来 治療を続けながら、リンパ浮腫交流「シエスタの会」主催、「HIRAKU〜人にやさしいプロジェクト」の展開を行っている。

長山桂子さん

PEACH JOHN チーフデザイナー

ランジェリー業界歴20年のベテランデザイナー。自身でディレクターを務め、忙しい女性応援する快適時短ブラとしてリリースした「ミラクルワークブラ」は、2018年度のグッドデザイン賞を受賞する。

内田美央さん

SALON by PEACH JOHN PR

2014年より、PEACH JOHNのプレスを務める。妊娠、出産を経て、現在は SALON by PEACH JOHN PR。
現在、第二子を妊娠中。